NEIKED(ネイキッド)、Mae Muller(メイ・ミューラー)、Polo G(ポロ・ジー)『Better Days(ベター・デイズ)』

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また楽しい日々が到来するのを待つしかないの。

2022年1月22日号のbillboard The HOT100 第33位(13週チャートイン 最高位第23位)

2022年1月21日分 UK Official Singles Chart Top100 第55位(11週チャートイン 最高位第32位)

今回はキャッチーなサビ、そしてベースラインを聴くだけでもとても心地良い多国籍コラボ曲、NEIKED(ネイキッド)、Mae Muller(メイ・ミューラー)、Polo G(ポロ・ジー)の『Better Days(ベター・デイズ)』をおすすめします。

まずは3人の簡単なバイオグラフィーをご紹介。


引用元:Last.fm-NEIKED

NEIKED(ネイキッド)はスウェーデン出身のシンガーソングライター兼プロデューサー。

2016年にマービン・ゲイから影響を受け、Dyoをフーチャリングした『Sexual』がオーストラリアやヨーロッパでヒットし、脚光を浴びます。

大手レコードレーベルに頼らず、独立したレーベルを創立し、北欧のみならずイギリスでも活動するなど活躍の幅を広げています。

北欧アーティストは今回の楽曲『Better Days(ベター・デイズ)』のように、EDMを効果的に使ったキャッチーなヒット曲を作る才能に長けていますね。

Mae Muller(メイ・ミューラー)は、イギリス・ロンドン生まれの24歳(※2022年1月現在。)

アメリカ系のアパレル会社で働きつつ、地元の芸術専門学校に通い、19歳の時に作曲を開始してSoundcloudで自作曲を披露。

現在のマネージャーがメイが歌っているところをアップロードしたInstagramを見て発掘したというエピソードは、まさにシンデレラガールとも言えそう。

2018年にスタジオアルバム『Chapter 1』でデビューし、 イギリスの人気グループLittle MixやNew Rulesのサポートアクトも務めて実績を積んできました。


引用元:Soundcloud-Polo G

ヒップホップ好きなら一度は聴いたことがある名前、Polo G(ポロ・ジー)はアメリカのイリノイ州・シカゴ出身のラッパー兼音楽プロデューサー。

2019年にリリースしたデビューアルバム『Die a Legend』が全米6位を記録。

記憶に新しい2021年、シングル『Rapstar』がビルボードHot100で初登場第1位に。

今回のように全く違うジャンルのアーティストとのコラボは、すごく珍しい気がします。




寂しい日々を送る女性に「元気出せよ」と励ます絶妙なラップに注目!

「Better Days」とは「より良い日々」という意味。

歌詞を和訳してみると…。

[Mae Muller]
I’ve been feelin’ lonely
(ずっと寂しいと感じてる)
I need someone to hold me
(抱きしめてくれる誰かが必要なの)
Come on baby hold me
(来て ベイビー 私を抱きしめてよ)
Yeah, I’ve been feelin’ jaded
(そう ずっと荒んでいると感じてる)
Don’t know how I should play it
(どんな風に遊ぶべきかも分からない)
Tell me how to play it
(遊び方を教えてよ)
Now you, you’ve been movin’ on
(もうあなたは あなたは次の恋人へと移っているんでしょ)
Let me know, can I come along?
(教えてよ 私はどうすればついていけるの?)
Since you’re gone, oh, its been so long
(あなたが去ってから とても長いの)
On my own, my own, my own, my own
(私一人で 私一人で 私一人で)

Livin’ in a haze, stayin’ in the shade
(朦朧とした中で生きて 陰の中にいて)
All I do is sit around and wait for better days
(私ができるのは座ってより良い日々が来るのを待つだけ)
I could use a break, can I get an “Amen”?
(ひょっとして休めるかしら 神様から許してもらえる?)
All I do is sit around and wait for better days
(私ができるのは座ってより良い日々が来るのを待つだけ)




[Polo G]
Can I get an “Amen”?
(神様からの許しを得られるかって?)
Introverted, can’t make friends
(内向きすぎるし そんなんじゃ友達もできねぇぞ)
Pray for better days, now it’s three hundred K’s when my day ends
(より良い日々が来るのを祈るんだ 俺の一日が終わる時 今じゃ30万ドル稼いでる)
※K[Killo]=1,000、インスタのいいね数としても捉えることができそう
Do you remember last night? ‘Cause I blacked out
(昨晩を覚えてる? 俺が失神したから)
In that all white dress with her back out
(白いドレスを着た彼女がその理由のすべてさ)
Say be careful with her heart, ‘cause it’s fragile
(彼女のハートは慎重に扱えって言っただろ 繊細なんだ)
And thinkin’ ‘bout her past make her lash out
(過去について突っ込むと追い出されると思えよ)

See with me it ain’t no worries at all
(俺と一緒にいれば問題なんてないさ)
Any problem, I’ll be there, one call
(何か問題があっても 俺がいるし 電話で飛んでいく)
If we locked in, you my dawg
(もし俺たちが鍵をかけられても 君は俺の仲間)
Fan of you, I’ll hang pictures on my wall
(君のファンでもあるし 壁に写真を飾るだろう)
Roll one, let’s get high tonight
(マリファナをひとつやって 今夜は一緒にハイになろう)
Backseat Maybach, lavish life
(※マイバッハの後部座席で 贅沢な人生)
※ベンツの車種
Chillin’ with the stars like a satellite
(衛星のように星々と一緒にリラックスしよう)
AP on my arm and it’s shinin’ bright
(俺の腕にある高級腕時計は明るく輝いてる)
※AP=スイスの高級腕時計メーカーAudemars Piguet(オーデマピゲ)

[Mae Muller]
Livin’ in a haze, stayin’ in the shade
(朦朧とした中で生きて 陰の中にいて)
All I do is sit around and wait for better days
(私ができるのは座ってより良い日々が来るのを待つだけ)
I could use a break, can I get an “Amen”?
(ひょっとして休めるかしら 神様から許してもらえる?)
All I do is sit around and wait for better days
(私ができるのは座ってより良い日々が来るのを待つだけ)

[Mae Muller]
Sit around, sit around, sit around and wait
(大したこともせず座っているだけ 座って 座って待つだけ)
For better, better, better days, oh
(より良い より良い より良い日々が来るのを)
I could use a break, oh
(ひょっとして休めたかしら)
Better, better, better, better
(より良い より良い より良い より良い)
For better days, oh-oh
(より良い日々の到来のために)
All I do is sit around and wait for better days
(私ができるのは座ってより良い日々が来るのを待つだけ)
Better days
(より良い日々が)
All I do is sit around and wait for better days
(私ができるのは座ってより良い日々が来るのを待つだけ)

ポロGのラップ、「blacked out」「back out」「lash out」と韻を踏んでいるのがカッコイイですね。




メイのアイデアで3組が奇跡的に集結!

最近公開された動画で、メイ・ミューラーはインタビューでこんな風に語っています。

私がNEIKED(ネイキッド)を一年以上になるかな、好きで知っていて。
昨年の11月にスウェーデンに行って2週間ぐらいで一緒に歌を書き上げたの。
2週間で2曲も良曲が出来上がるなんてすごいことよ。
(中略)一緒に過ごした少し後に彼が『Better days』を送ってくれて、ちょっとした魔法みたいに感じたの。そして思ったわ「ヘイ、ハニー、今よ、取りかかろう!」って。
何か足りないなって思って。
よくポロGの歌をTiktokで聴いていたから、彼にこの歌を送ったの。
一週間以内に彼が自分のパートをレコーディングしてくれて。
こんなにも違うアーティストが集まって完璧な曲ができたのよ。

確かにスウェーデン・イギリス・アメリカの三か国でこんなに素敵な曲ができるなんて驚き。

美しい歌声ながらメイ・ミューラーが歌うだけだと、ただの哀しい失恋ソングになっていたかもしれませんが、ポロGの軽快なラップが入ることで前向きなパワーが注入されたのがヒットにつながった気もします。

そして個人的には、この歌の滑らかなベースラインがクセになる。

3組にとってターニングポイントとなる一曲になりそうですね。