Djo(ジョー)『End of Beginning(エンド・オブ・ビギニング)』

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あの日の自分にきちんと「サヨナラ」を言えそうだよ。

2024年3月9日号のbillboard The HOT100 第35位(2週チャートイン 最高位 第35位)

2024年3月8日分 UK Official Singles Chart Top100 第4位(4週チャートイン 最高位 第4位)

【追記】2024年3月30日号のbillboard The HOT100 第11位までランクアップ!

今回はシンセサイザーの音色が印象的なゆったりとしたサウンドながら、少し切なくノスタルジーを感じてしまうDjo(ジョー)の『End of Beginning(エンド・オブ・ビギニング)』をおすすめします。

Djo(ジョー)の簡単なバイオグラフィーをご紹介。

Djo(ジョー)ことJoe Keery(ジョー・キーリー)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州生まれの31歳(※2024年3月現在)。

Djo(ジョー)は、Netflixの人気SFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』やFXで公開されていた犯罪ドラマシリーズ『ファーゴ』で主演を務めるなど、俳優・ミュージシャンの二刀流として活躍。

ミュージシャンとしては、シカゴを拠点としていたサイケデリックロックバンドPost Animal(ポスト・アニマル)でギタリスト兼ドラマーを務めていましたが、俳優業に専念するため2019年に解散。

それでも同年にはソロ名義でシングルをリリースしており、デビューアルバム『Twenty Twenty』はイギリスのエンタメブランド雑誌『NME』で高評価を得ます。

今回紹介する『End of Beginning』は今年3月1日にシングルとしてリリースされ、いきなりTikTokを通じてバズり、大ヒットにつながっているようです。




当時は落ち込んだけど、今はあの街を出て良かったと思う。

タイトルの「End of Beginning」は「始まりの終わり」という意味ですが、どんな内容の歌詞なのでしょうか。

すべて和訳してみます。

Just one more tear to cry, one teardrop from my eye
(もう一度だけ泣こう 僕の目から一粒の涙)
You better save it for
(残しておいた方が良い)
The middle of the night when things aren’t black and white
(物事が白黒はっきりしない真夜中)
Enter, Troubadour
(入っておいで 吟遊詩人)
“Remember 24?”
(「24を覚えてる?」)




And when I’m back in Chicago, I feel it
(シカゴに戻ってきたら 感じるんだ)
Another version of me, I was in it
(もう一人の自分を この場所にいた)
I wave goodbye to the end of beginning
(始まりの終わりに僕はサヨナラと手を振る)

This song has started now, and you’re just finding out
(この歌が今流れ始めて たった今分かった)
Now isn’t that a laugh?
(今なら笑える話だと思わない?)
A major sacrifice, but clueless at the time
(大きな犠牲を払ったけど 当時は無知だった)
Enter, Caroline
(入っておいで キャロライン)
“Just trust me, you’ll be fine”
(「私を信じて きっとあなたなら大丈夫」)




And when I’m back in Chicago, I feel it
(シカゴに戻ってきたら 感じるんだ)
Another version of me, I was in it
(もう一人の自分を この場所にいた)
I wave goodbye to the end of beginning
(始まりの終わりに僕はサヨナラと手を振る)




You take the man out of the city, not the city out the man
(街が自分を追い出したのではなく 自分で街を出たんだ)
You take the man out of the city, not the city out the man
(街が自分を追い出したのではなく 自分で街を出たんだ)
You take the man out of the city, not the city out the man
(街が自分を追い出したのではなく 自分で街を出たんだ)
You take the man out of the—
(街が自分を追い出したのではなく 自分で…)

And when I’m back in Chicago, I feel it
(シカゴに戻ってきたら 感じるんだ)
Another version of me, I was in it
(もう一人の自分を この場所にいた)
Oh, I wave goodbye to the end of beginning
(始まりの終わりに僕はサヨナラと手を振る)




ジョーはシカゴのDepaul Univresity(デポール大学)で演技を学んで卒業後、プログレやサイケデリックなバンドで活動。

もしかしたらデビューを夢見ていたのかもしれませんが。

結局俳優としての可能性に賭けることになり、バンドは解散。

この歌詞は、何かの用事でシカゴを再び訪れた時に心に沸き起こる人々の顔や懐かしい思い出、そしてこの街を出て自分の手で夢を叶える決意をした自分は決して間違っていなかったと自分自身を称える、ジョーの心情を表現しているようです。

と同時に、何かを犠牲にしないと前進できなかった過去の状況を切なく感じているようでもあります。




ギターは演技の待ち時間の疲れを癒してくれる

イギリス版のエンタメ雑誌『Rolling Stone』で、ジョーは音楽活動について、下記のように語っています。

音楽、演技のための待ち時間の疲れを癒してくれるんだ。
演技の多くは待つこと。
オーディションを受け、それが実現することを願う。
大作に出演したいけど、そのためには努力しなければならない。
その間、ギターがその辺に転がっているのは本当にいいこと。
ただ立って壁に向かってセリフを言うなんてできない。
そんなの楽しくないよ。

そしてTiktokでバズり、この楽曲『End of Beginning』も大ヒットしている状況について。

何が起こっているのか全く分からない。
今まで以上に混乱してるけど。
自分が書いたものが人々に影響を与えて、彼らがそれを自分のものとして人生に取り込んでいくのを見るのは、本当に本当にクールだよ。

引用元:Google:Djo: Joe Keery talks viral sensation ‘End of Beginning’ and new music

俳優としての忙しい合間に、音楽を制作しながら自己内省をする時間を同時に作ることで、ジョーのメンタルもバランスの良いものになっているのでしょう。

そして、この『End of Beginning』では上手くいかなかったミュージシャン活動の空白を埋めてゆく素晴らしい機会を得て、まさに起死回生の一曲となりましたね。




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