Mitski(ミツキ)『My Love Mine All Mine(マイ・ラヴ・マイン・アール・マイン)』

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私の愛だけは私のもの。

2023年12月16日号のbillboard The HOT100 第55位(11週チャートイン 最高位 第26位)

2023年12月8日分 UK Official Singles Chart Top100 第37位(12週チャートイン 最高位 第8位)

今回は冬の夜長にふさわしい、しっとりとしたMitski(ミツキ)の『My Love Mine All Mine(マイ・ラヴ・マイン・アール・マイン)』をおすすめします。

Mitski(ミツキ)のバイオグラフィーを簡単にご紹介。

Mitskiことミツキ・ミヤワキは米国人の父と日本人の母を両親に持つ三重県生まれの33歳(※2023年12月現在。)

日本では5~6年過ごし、父親の仕事で18歳まではコンゴ、チェコ、マレーシア、中国といった国々と日本を行き来していたようです。

ニューヨーク州立大学パーチェス校に入学後、19歳の時に作曲活動をスタートさせ、在学中にファースト・アルバム『Lush』をリリース。

大学卒業後にインディレーベルからリリースしたサード・アルバム『Bury Me At Makeout Creek』が『NME』や『Rolling Stone』などの音楽雑誌で賞賛され、その名を知られるように。

2016年に行われた米国ツアーは、ニューヨーク、ワシントン、フィラデルフィア、ボストンなど全ての公演がソールドアウトとなったほど。

日本人の母の影響で、中島みゆき、山口百恵などの楽曲からも影響を受けているそうです。

私に所有しているものなんて何もないけど

タイトルの「My Love Mine All Mine」は「私の愛は私のもの、全部私のもの」という意味となります。

歌詞をすべて和訳してみます。

Moon, a hole of light
(月よ 光の穴が)
Through the big top tent up high
(巨大な夜空のテントの隙間から)
Here before and after me
(前からも後ろからも)
Shining down on me
(私に降り注ぐ)
Moon, tell me if I could
(月よ どうか教えて)
Send up my heart to you
(私の心をあなたに捧げてもいい?)
So when I die, which I must do
(私が死ぬ時 いずれやってくるその時には)
Could it shine down here with you
(上からあなたと一緒に照らしてもいい?)




’Cause my love is mine all mine
(私の愛は私のもの 全部私のだけのものだから)
I love, my my mine
(私が愛する 私の 私の 私のもの)
Nothing in the world belongs to me
(この世に私に所有しているものなんて何もない)
But my love, mine all mine all mine
(でも私の愛は すべて私のもの すべて私のもの 私のもの)




My baby here on earth
(地球上にいる私の愛する人は)
Showed me what my heart was worth
(私の心がどれぐらい価値があるものかを示してくれた)
So when it comes to be my turn
(私の番がやって来たなら)
Could you shine it down here for her
(彼女のために一緒に照らしてくれるだろうか)

’Cause my love is mine all mine
(私の愛は私のもの 全部私のだけのものだから)
I love, my my mine
(愛する 私の 私の 私のもの)
Nothing in the world belongs to me
(この世に私に属するものなど何もない)
But my love, mine all mine
(でも私の愛は 私のもの すべて私のもの)
Nothing in the world is mine for free
(この世にタダで手に入るものはない)
But my love, mine all mine all mine
(でも私の愛は すべて私のもの 私のもの すべて私のもの)




歌詞を読むと月光の輝きを通して、愛する人への深い愛情、そしてその愛情は誰にも邪魔されない、そんな強い決意を感じる内容で。

普遍的なテーマであり、殺伐としたニュースも多い中、愛について真っ直ぐに表現するこうした歌はとても心に響きますね。

まるで月明かりの下で行われる、静かなサーカスのようなMV

MVではMitski(ミツキ)さんが椅子をどんどん高く積み上げてゆき。

その高く積みあがった一番上の椅子まで上ってゆき、静かに座ります。

歌詞のように空高い月まで届きたいという思いの表れなのでしょうか。

個人的には『Your Best American Girl』が大好きで愛聴していて、しかも日本人らしい情緒も感じられるこの楽曲が世界的にヒットしていることが本当に嬉しいです。




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