Kate Bush(ケイト・ブッシュ)『Running Up That Hill(ランニング・アップ・ザ・ヒル)』

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愛し合っているのに、なぜこんなにも傷つけ合うんだろう。

2022年8月12日分 UK Official Singles Chart Top100 第14位(28週チャートイン 最高位第1位)

2022年8月20日号のbillboard The HOT100 第4位(31週チャートイン 最高位第3位)

今回は懐かしい歌ながら、やはり名曲だと唸ってしまう、Kate Bush(ケイト・ブッシュ)の『Running Up That Hill(ランニング・アップ・ザ・ヒル)』をおすすめします。

ケイト・ブッシュのバイオグラフィーを簡単にご紹介。

ケイト・ブッシュはイングランド・ロンドン出身の64歳(※2022年8月現在)

医師でありつつピアノが得意な父、看護師兼アイリッシュダンサーでもある母親の間に生まれ、聖歌隊などでの活動を通じて音楽の才能を磨いてゆきます。

影響を受けたのはジョニ・ミッチェルやビリー・ホリデイ。

プログレッシブ・ロックバンド、ピンク・フロイドの先鋭的ギタリスト、 デヴィッド・ギルモアの目に留まり、なんと16歳でレコードデビュー。

1977年にエミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』のTVドラマを基に制作したシングル『Wuthering Heights(嵐が丘)』 がイギリスチャートで4週連続1位を獲得。

ファーストアルバム『The Kick Inside(天使と小悪魔)』 も40万枚を記録し、1986年にはベストアルバムを出すものの、90年代はアルバムを1枚もリリースすることないまま時が過ぎ。

2005年にリリースされた2枚組アルバム『エアリアル』で再び類いまれなる才能を結実させ、しばらく音沙汰がなかった音楽のキャリアが動き出します。

この『Running Up That Hill(ランニング・アップ・ザ・ヒル)』は1985年にリリースされたシングルとなり、Netflixで配信している大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で使用されたのを機に、37年振りのリバイバルヒットとなりました。




あの丘を駆け上がって、神様と取引をしたい。

タイトルの「Running Up That Hill」は邦題では「神秘の丘」と翻訳されているようですが、直訳すると「あの丘を駆け上がって」という意味。

歌詞をすべて和訳してみます。

It doesn’t hurt me
(痛くなんかない)
Do you want to feel how it feels?
(感じるものをあなたはどんな風に感じたいの?)
Do you want to know
(あなたは知りたいの?)
Know that it doesn’t hurt me?
(私を傷つけていないことを知りたいの?)
Do you want to hear about the deal
(取引について聞きたい?)
That I’m making?
(私がしようとしている)

You
(あなたよ)
It’s you and me
(あなたと私のこと)

And if I only could
(もしできるなら)
I’d make a deal with god
(神様と取引をして)
And I’d get him to swap our places
(私たちの場所を入れ替えるわ)
Be running up that road
(あの道を駆け上がって)
Be running up that hill
(あの丘を駆け上がって)
Be running up that building
(あのビルを駆け上がって)
If I only could, Oh
(もしできるなら あぁ)




You don’t wanna hurt me
(あなたは私を傷つけたくない)
But see how deep the bullet lies
(けれども 見て こんなにも深く弾丸が撃ち込まれている)
Unaware, I’m tearing you asunder
(気付かないうちに 私はあなたをバラバラに切り裂いている)
Oh! there is thunder in our hearts
(私たちの心には雷が鳴っている)
Is there so much hate for the ones we love?
(愛する者のためにとんでもない憎しみが存在するのかしら?)
Oh tell me, We both matter, don’t we?
(あぁ 教えて 私たちはどちらも大切でしょう?)

You
(あなた)
It’s you and me
(あなたと私のこと)
It’s you and me
(あなたと私のこと)
Won’t be unhappy
(不幸せになるつもりはない)

And if I only could
(もしできるなら)
I’d make a deal with god
(神様と取引をして)
And I’d get him to swap our places
(私たちの場所を入れ替えるわ)
Be running up that road
(あの道を駆け上がって)
Be running up that hill
(あの丘を駆け上がって)
Be running up that building
(あのビルを駆け上がって)
If I only could, Oh!
(もしできるなら あぁ!)

You
(あなた)
It’s you and me
(あなたと私のこと)
It’s you and me, won’t be unhappy
(不幸せになるつもりはない あなたと私のこと)

Oh! come on, Baby
(さぁ!来て ベイビー)
Oh! come on, Darling
(さぁ!来て ダーリン)
Let me steal this moment from you now
(今あなたから私にこの瞬間を奪わせて)
Oh! come on, Angel
(さぁ!来て 天使)
Come on, Come on, Darling
(来て 来て ダーリン)
Let’s exchange the experience
(経験を交換しましょう)

And if I only could
(もしできるなら)
I’d make a deal with god
(神様と取引をして)
And I’d get him to swap our places
(私たちの場所を入れ替えるわ)
Be running up that road
(あの道を駆け上がって)
Be running up that hill
(あの丘を駆け上がって)
With no problems
(何の問題もなく)
If I only could
(もしできるなら)
I’d make a deal with god
(神様と取引をして)
And I’d get him to swap our places
(私たちの場所を入れ替えるわ)
Be running up that road
(あの道を駆け上がって)
Be running up that hill
(あの丘を駆け上がって)
With no problems
(何の問題もなく)
If I only could
(もしできるなら)
I’d make a deal with god
(神様と取引をして)
And I’d get him to swap our places
(私たちの場所を入れ替えるわ)
Be running up that road
(あの道を駆け上がって)
Be running up that hill
(あの丘を駆け上がって)
With no problems
(何の問題もなく)

If I only could
(もしできるなら)
Be running up that hill
(あの丘を駆け上がって)
With no problems
(何の問題もなく)
If I only could be running up that hill
(もしできるなら あの丘を駆け上がって)
If I only could be running up that hill
(もしできるなら あの丘を駆け上がって)




永遠に分かり合えない男女のもどかしさ。

「And I’d get him to swap our places(私たちの場所を入れ替えるわ)」は、おそらく私とあなたの体や心を入れ替えるという解釈になり、この願いを神様と取引として契約すれば互いの気持ちや立場が分かるのではないか、という意味になります。

シンプルな歌詞ながら、例え愛していても異性を理解し受け容れることはとてつもなく難しい、そんな男女の永遠のすれ違いが伝わってくる内容ですね。

そしてミステリアスなサウンドと不思議な魅力を持ったケイトの歌声が、男女の神秘や複雑さをより一層際立たせる要素になっています。

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