Lil Nas X(リル・ナズ・エックス)『THATS WHAT I WANT(ザッツ・ホワット・アイ・ウォント)』

スポンサーリンク

僕を愛してくれる存在がマジで欲しい。

2022年2月12日号のbillboard The HOT100 第15位(20週チャートイン 最高位第10位)

2022年2月4日分 UK Official Singles Chart Top100 第55位(17週チャートイン 最高位第10位)

【追記】2022年4月2日号のbillboard The HOT100 第8位までランクアップ!

今回は現在最も個性で勝負しているシンガー、Lil Nas X(リル・ナズ・エックス)『THATS WHAT I WANT(ザッツ・ホワット・アイ・ウォント)』をおすすめします!

Lil Nas X(リル・ナズ・エックス)のバイオグラフィーを簡単にご紹介。

Lil Nas Xはアメリカ合衆国ジョージア州リチア・スプリングス生まれの22歳(※2022年2月現在)。

ティーンエイジャーの頃は一人で過ごす時間が多かったものの、その頃からFacebookやTwitterといったSNSを駆使してクリエイティビティを発揮することに目覚め。

ついにTiktokで注目を集めるようになります。

2019年にカントリー歌手ビリー・レイ・サイラスと異色なコラボを実現した『Old Town Road』がビルボードチャートでなんと19週連続1位を記録。

Spotifyでは世界で10億回以上もストリーミングされる大ヒット曲となります。

また2019年6月には同性愛者であることをカミングアウトし、そうしたアイデンティティを表現した楽曲&持ち前のエンターテインメント性で、現在の音楽業界に色々な刺激を与えているアーティストの一人です。

参照元:Lil Nas X-Wikipedia




夢の中でも一人きりなのはもう嫌。

タイトルの「THATS WHAT I WANT」は、「僕が(私が)欲しいもの」という意味。

歌詞を和訳してみます。

One, two, three, four
(ワン・トゥー・スリー・フォー)

Need a boy who can cuddle with me all night
(一晩中僕にすり寄ってくれる男の子が必要)
Keep me warm, love me long, be my sunlight
(僕を温めてくれて ずっと愛してくれて 僕の日光になるような)
Tell me lies, we can argue, we can fight
(嘘を言ってよ 僕らは主張し合えて ケンカもできる)
Yeah, we did it before, but we’ll do it tonight
(前もそうしたけど 今夜もそうしようよ)

An afro, black boy with the gold teeth
(アフロで 金歯を入れたブラックボーイ)
Dark skin, lookin’ at me like he know me
(黒い肌 彼は僕のことを見透かすかのように見つめるんだ)
I wonder if he got the G or the B
(彼はG それともB?)
[※おそらくG=ゲイ B=バイセクシュアル]
Let me find out and see, he comin’ over to me, yeah
(答えを見つけさせてよ 彼が僕の所にやって来る)




These days, I’m way too lonely
(近頃 僕は寂しすぎる)
I’m missin’ out, I know
(何か物足りない 分かってる)
These days, I’m way too alone
(近頃 僕は一人でいすぎる)
And I’m known for givin’ love away but
(愛を与えがちな性格なのは分かってるけど)
[※おそらく恋に落ちやすいという意味]




I want, someone to lovе me
(欲しいんだ 僕を愛してくれる誰かが)
I need, someone who needs mе
(必要なんだ 僕を必要としてくれる誰かが)
‘Cause it don’t feel right when it’s late at night
(夜遅くになると こんな人生は正しいと思えないから)
And it’s just me in my dreams
(なのに夢の中でも一人きり)
So I want, someone to love
(だから欲しいんだ 僕を愛してくれる誰かが)
That’s what I f*ckin’ want
(それこそがマジで心から欲しいもの)




Look, you know it’s harder to find in these times
(ほら 最近では見つけるのがもっと困難だろ)
But I got nothin’ but love on my mind
(でも僕には愛しかないんだ)
I need a baby with love in my prime
(全盛期にいても愛が必要なんだ)
Need an adversary to my “down to marry”
(結婚に至るぐらいの相手が必要なんだ)

Like, tell me, “That’s life” when I’m stressin’ at night
(こんな風に言ってよ 僕がストレスを抱えている夜に「それが人生」だって)
Be like, “You’ll be okay” and, “Everything’s all right,” uh
(「あなたなら大丈夫」とか「全部うまくゆく」って)
Let me in that thing ‘cause I’m not wanting anything
(それさえあれば何もいらないんだ)
But your loving, your body, and a little bit of your brain
(君の愛 君の体 そしてほんの少しの君の頭の良さ)




These days, I’m way too lonely
(欲しいんだ 僕を愛してくれる誰かが)
I’m missin’ out, I know
(何か物足りない 分かってる)
These days, I’m way too alone
(近頃 僕は一人でいすぎる)
And I’m known for givin’ love away but
(愛を与えがちな性格なのは分かってるけど)

I want, someone to love me
(欲しいんだ 僕を愛してくれる誰かが)
I need, someone who needs me
(必要なんだ 僕を必要としてくれる誰かが)
‘Cause it don’t feel right when it’s late at night
(夜遅くになると こんな人生は正しいと思えないから)
And it’s just me in my dreams
(なのに夢の中でも一人きり)
So I want, someone to love
(だから欲しいんだ 僕を愛してくれる誰かが)
That’s what I f*ckin’ want
(それこそがマジで心から欲しいもの)




I want, someone to love me
(欲しいんだ 僕を愛してくれる誰かが)
I need, someone who needs me
(必要なんだ 僕を必要としてくれる誰かが)
‘Cause it don’t feel right when it’s late at night
(夜遅くになると こんな人生は正しいと思えないから)
And it’s just me in my dreams
(なのに夢の中でも一人きり)
So I want, someone to love
(だから欲しいんだ 僕を愛してくれる誰かが)
That’s what I f*ckin’ want
(それこそがマジで心から欲しいもの)

孤独を感じ、切実に愛してくれる存在の出現を願う気持ちが真っ直ぐに伝わってくる歌詞です。




この歌を制作後に変化したリルの人生観。

Youtubeでこの楽曲についてのトークを見てみると、意外な事実が明らかに。

制作時には「とにかく愛が欲しい」と思っていたリルですが、その後ある男性とお付き合いすることで心情に変化が生じたようです。

僕ね、愛を見つけたから、もうこれ以上は欲しないって決めたんだ。
この歌を作った後にね。
(この歌は)マニフェストみたいな歌だったけど、僕は完璧な恋人を見つけたから、もうこれ以上必要ないんだ。
それはね、(アルバム『MONTELRO』の)13曲目『Dont Want It』に通じる。
(中略)
出会う一か月ぐらい前に作って、これまでとは違った関係を見つけた。
これまで色んな人々と関係を築くサイクルがあったけど、結局自分自身に正直じゃなければ(愛を見つける)準備は出来ていないと言えるんじゃないかな。
自分自身を愛し、正真正銘の感情で自分を扱わないと。
そりゃ、たまには誰かとデートしてキスもするだろうし、色々するだろうけど(笑)。
自分が取り組んでいることに集中するようになったよ。

意外な回答に質問しているインタビュアーのDJも驚く…というより、絶句しているのが見ものです(笑)。

でもリルが見つけ出した答えは、何気にすごく深いですよね。

愛を心の底から欲しいと感じる自分に誠実だったからこそ、今のリルが存在するのかもしれません。





スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする