Taylor Swift(テイラー・スウィフト)ft. Lana del Rey(ラナ・デル・レイ)『Snow On The Beach(スノウ・オン・ザ・ビーチ)』

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気が動転しているの。これは現実?それとも夢?

2022年11月5日号のbillboard The HOT100 第3位(初登場)

2022年10月28日分 UK Official Singles Chart Top100 第4位(初登場)

今回は透明感がある歌声とサウンド、美しい情景が浮かび、秋の夜長や冬の寒さを癒してくれそうなTaylor Swift(テイラー・スウィフト)ft. Lana del Rey(ラナ・デル・レイ)『Snow On The Beach(スノウ・オン・ザ・ビーチ)』をおすすめします。

この『Snow On The Beach』は、10月21日にリリースされたテイラー・スウィフトの10枚目のアルバム『Midnights(ミッドナイツ)』に収録されている一曲。

リリースした途端、チャートの上位に収録曲が続々とチャートインしています。

テイラー曰く、今回のアルバムは真夜中に書かれた曲を集めたもので、恐怖と甘い夢の中の旅のような作品になったとのこと。(参照元:ユニバーサルミュージック『ミッドナイツ:マホガニー・エディション』

テイラーは今回コラボしたラナ・デル・レイの大ファンで、プロデューサーでもあるジャック・アントノフはラナのスタジオアルバム『Norman Fucking Rockwell!』のプロデュースしている仲でもあります。




矛盾してるけど、美しい光景。

タイトルの「Snow On The Beach」は「砂浜に降る雪」という意味。

歌詞を全部和訳してみます。

One night a few moons ago I
(ある夜 数か月前)
I saw flecks of what could’ve been lights
(私は光っていたはずの点を見たの)
But it might just have been you
(でもそれはあなただったかも)
Passing by unbeknownst to me
(知らないうちに私を通り過ぎて)
Life is emotionally abusive
(人生は感情を搔き立てられる屈辱)
And time can’t stop me quite like you did
(時間はあなたがしたように私を止めることはできなくて)
And my flight was awful, thanks for asking
(私のフライトは最悪だったよ 聞いてくれてありがとう)
I’m unglued thanks to you
(気が動転している あなたのおかげで)




And it’s like snow at the beach
(ビーチに降る雪みたい)
Weird but fuckin’ beautiful
(奇妙なのに 最高に美しい)
Flying in a dream
(夢の中で飛んでる)
Stars by the pocketful
(ポケットいっぱいの星)
You wanting me
(あなたは私を欲している)
Tonight Feels impossible
(今夜は無理だと思う)
But it’s comin’ down, no sound, it’s all around
(でも降ってくる 音もなく 至る所に)
Like snow on the beach
(ビーチに降る雪みたいに)




This scene feels like what I once saw on a screen
(こんな場面を昔スクリーンで見たような感じがするの)
I searched ‘aurora borealis green’
(「北半球のオーロラ」で検索した)
※aurora borealis green=北半球のオーロラ
I’ve never seen someone lit from within
(内側から火を点ける人に出会ったことがない)
Blurring out my periphery
(ぼんやりとしていく私の周囲)
My smile is like I won a contest
(私の笑顔はコンテストで優勝したみたい)
And to hide that would be so dishonest
(隠すのはとても不誠実でしょう)
And it’s fine to fake it ’til you make it
(あなたが気付くまで ごまかすなら別にいい)
Til you do
(あなたが気付いて)
Til it’s true
(真実になるまで)

Now it’s like snow at the beach
(ビーチに降る雪みたい)
Weird but fuckin’ beautiful
(奇妙なのに 最高に美しい)
Flying in a dream
(夢の中で飛んでる)
Stars by the pocketful
(ポケットいっぱいの星)
You wanting me
(あなたは私を欲している)
Tonight feels impossible
(今夜は無理だと思う)
But it’s comin’ down, no sound, it’s all around
(でも降ってくる 音もなく 至る所に)
Like snow on the beach
(ビーチに降る雪みたいに)




I can’t speak, afraid to jinx it
(ジンクスが怖くて話せない)
I don’t even dare to wish it
(願おうとすらもしない)
But your eyes are flying saucers from another planet
(でもあなたの瞳は別の惑星から飛んできた円盤)
Now I’m all for you like Janet
(ジャネットの「all for you」みたいな気分)
※「all for you」=2001年にリリースされたジャネット・ジャクソンのシングル
Can this be a real thing, can it?
(これを現実になるのかな?なるの?)




Are we falling like snow at the beach
(私たちもビーチで降る雪のように落ちてゆくのかな)
Weird but fuckin’ beautiful
(奇妙なのに 最高に美しい)
Flying in a dream
(夢の中で飛んでる)
Stars by the pocketful
(ポケットいっぱいの星)
You wanting me
(あなたは私を欲している)
Tonight Feels impossible
(今夜は無理だと思う)
But it’s comin’ down, no sound, it’s all around
(でも降ってくる 音もなく 至る所に)
Like snow on the beach
(ビーチに降る雪みたいに)




「海辺に降る雪」に例えられた恋。

テイラーはこの楽曲について、インスタグラムでこんな風に語っています。

この歌は誰かがあなたに恋をしているのと同時に、誰かに恋をすることについて歌っているの。
この大きな変動であり運命的な瞬間に、あなたが同じ瞬間に感じていることと全く同じように、誰かが感じていることに気付くみたいなものね。
あなたは周りを見回して「待って、これは現実なの?夢なの?本当にあるの?現実に起きていることなの?」
もしあなたが海辺に雪が降っているのを見たら、そんな感じになるんじゃないかなって。

恋に落ちる瞬間を「海辺に降る雪」といった夏と冬を象徴する矛盾したものをモチーフにすることで、出会いの奇跡を表現していると同時に、予想していなかった状況に戸惑っている心情を歌詞で表現していると感じます。

そして降り続く雪のように、一度好きという気持ちが走り始めると降りやまない、そんな恋愛感情も描かれており。

ラナ・デル・レイがコーラスで加わった浮遊感がある美しいサウンドと相まって、ロマンチックな楽曲になっています。

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