Lewis Capaldi (ルイス・キャパルディ)『Someone You Loved(サムワン・ユー・ラブド)』

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愛する誰かがいた時は、哀しみなんて感じなかった。

2019年4月26日分 UK Official Singles Chart Top100 第3位(17週チャートイン 最高位 第1位)

【追記】2019年11月16日号のbillboard The HOT100で第1位を獲得!

今回はシンプルなサウンドで愛と哀しみを静かに語る、全英で3週連続一位を獲得した一曲、Lewis Capaldi (ルイス・キャパルディ)『Someone You Loved(サムワン・ユー・ラブド)』をおすすめします。

ルイス・キャパルディはスコットランド出身のシンガーソングライター。

ちょっとクラシックの作曲家みたいな名字が印象的。

ナイル・ホーランやラグンボーン・マン、サム・スミスなどのツアーのサポートアクトを務めた経験を持ち、昨年リリースされた『Grace』がイギリスでヒット。

そしてこの『Someone You Loved』が静かな感動を呼び、一気に注目度が上がりました。




愛する人を失った哀しみがひしひしと伝わる歌詞。

タイトルの『Someone You Loved』とは「あなたが愛した誰か」という意味になります。

歌詞を和訳してみると…。

I’m going under and this time I fear there’s no one to save me
(俺はどんどん沈んでゆき この哀しみから救ってくれる人が誰一人いないのが怖い)
This all or nothing really got a way of driving me crazy
(こんな風に一か八かなやり方は 完全に俺をおかしくさせる)
I need somebody to heal
(俺には癒してあげる誰かが必要なんだ)
Somebody to know
(自分のことを知っている誰かが)
Somebody to have
(一緒にいる誰かが)
Somebody to hold
(抱きしめる誰かが)
It’s easy to say
(言うのは容易い)
But it’s never the same
(でも元には戻れない)
I guess I kinda liked the way you numbed all the pain
(すべての痛みを君が忘れさせてくれた そういうのが好きだったんだ)

Now the day bleeds
(日が血を流し)
Into nightfall
(黄昏てゆくのに)
And you’re not here
(君はここにはいない)
To get me through it all
(すべてを乗り越えさせてくれ)
I let my guard down
(俺の心を許したのに)
And then you pulled the rug
(君は突然去っていった)
I was getting kinda used to being someone you loved
(君が愛する誰かでいることに慣れてきていたのに)




I’m going under and this time I fear there’s no one to turn to
(俺はどんどん沈んでゆき 頼る人が誰一人いないのが怖い)
This all or nothing way of loving got me sleeping without you
(こんな風に一か八かなやり方は 完全に俺をおかしくさせる)
Now, I need somebody to know
(今俺には知っている誰かが必要なんだ)
Somebody to heal
(癒してあげる誰かが)
Somebody to have
(一緒にいる誰かが)
Just to know how it feels
(それがどんな感じかをただ知りたくて)
It’s easy to say but it’s never the same
(言うのはたやすいけど 元には戻れない)
I guess I kinda liked the way you helped me escape
(君が僕の逃亡を助けてくれる感じが好きだったんだ)

Now the day bleeds
(日が血を流し)
Into nightfall
(黄昏てゆくのに)
And you’re not here
(君はここにはいない)
To get me through it all
(すべてを乗り越えさせてくれ)
I let my guard down
(俺の心を許したのに)
And then you pulled the rug
(君は突然去っていった)
I was getting kinda used to being someone you loved
(君が愛する誰かでいることに慣れてきていたのに)

And I tend to close my eyes when it hurts sometimes
(つらくなった時は目を閉じて)
I fall into your arms
(君の腕に飛び込んでゆく)
I’ll be safe in your sound ‘til I come back around
(「そのうち戻るから」っていう君の声の中で安心していられるんだ)

For now the day bleeds
(日が血を流し)
Into nightfall
(黄昏てゆくのに)
And you’re not here
(君はここにはいない)
To get me through it all
(すべてを乗り越えさせてくれ)
I let my guard down
(俺の心を許したのに)
And then you pulled the rug
(君は突然去っていった)
I was getting kinda used to being someone you loved
(君が愛する誰かでいることに慣れてきていたのに)

タイトルの「あなたが愛した誰か」は「君が愛する誰かでいることに慣れてきていたのに」という歌詞から、相手から見た自分の存在を表現しているようですね。

ルイスの振り絞るような歌声が相まって、なんとも言えない切なさを感じてしまいます。




MVは臓器移植のチャリティ団体とコラボ

短編映画のようなMVを最後まで見ると分かりますが、臓器移植のチャリティ団体『Live Life Give Life』とのコラボをしてMVを制作した模様。

MVのストーリーも愛する妻を亡くした男性が、妻の心臓を受け取って移植した女性の元へ会いに行き、女性の小さな娘や夫も交え、温かい交流をするお話になっています。

主人公のラストシーンの横顔が愛する妻を亡くした葛藤、人を救えたことへの喜びや安堵、これからの未来をどう生きてゆこうか思い悩むような様々な感情が入り混じっていて。

心を動かされずにはいられない、久しぶりに美しいMVを見たと感じました。

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