Adele(アデル)『Easy On Me(イージー・オン・ミー)』

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思い通りにいかなかった自分に優しくしてあげよう。

2021年10月29日分 UK Official Singles Chart Top100 第1位(2週チャートイン)
2021年11月6日号のbillboard The HOT100 第1位(3週チャートイン)

今回は秋の夜長にも寄り添ってくれる美しい楽曲、Adele(アデル)の『Easy On Me(イージー・オン・ミー)』をおすすめします。

アデルのバイオグラフィーを簡単にご紹介。

アデルはイギリス・ロンドン出身の33歳(※2021年11月現在)。

エイミー・ワインハウスや俳優のトム・ホランドを輩出したことで有名な音楽学校『The BRIT School』の卒業生。

ジェシー・Jやレオナ・ルイスは同級生だったそう。

エラ・フィッツジェラルドやロバータ・フラック、エタ・ジェイムズなどから影響を受けており、ブルース、R&B、ジャズといったジャンルが色濃く出る楽曲が特徴で、イギリスのソウルと揶揄されることも。

2008年のデビューアルバム『19』がいきなり英国チャート初登場1位を記録。

アルバムをリリースする度にグラミー賞にノミネートされ、受賞もしている世界的に愛されている歌姫です。




上手くゆくと思っていたけど、あなたと私の間で幸せを見つけられなかった。

曲のタイトル「Easy On Me」は直訳すると「私に手加減する」「自分に寛大になる」「自分に優しくする」という意味があります。

歌詞を和訳してみると…。

There ain't no gold in this river
(この川には金なんてなかった)
That I've been washin' my hands in forever
(永遠に自分自身で手を洗い続けているように)
I know there is hope in these waters
(その水の中に希望があることは知っている)
But I can't bring myself to swim
(でも泳いで自分の元へと持ってこれない)
When I am drowning in this silence
(この沈黙の中で溺れ続けている私を)
Baby, let me in
(ねぇ 迎え入れて)

Go easy on me, baby
(私に手加減して)
I was still a child
(私はまだ子供だった)
Didn't get the chance to
(チャンスを掴めなかった)
Feel the world around me
(私の周りを取り巻く世界を感じるための)
I had no time to choose what I chose to do
(選んだものを選ぶための時間がなかった)
So go easy on me
(だから私に手加減して)

There ain't no room for things to change
(物事を変えるための余裕はなかった)
When we are both so deeply stuck in our ways
(二人とも自分のやり方に深く執着して)
You can't deny how hard I have tried
(あなたは私がどれほど懸命に努力したかを否定できない)
I changed who I was to put you both first
(あなたたち両方を優先できるよう自分を変えた)
But now I give up
(でももうあきらめるわ)

Go easy on mе, baby
(私に手加減して)
I was still a child
(私はまだ子供だった)
Didn't get the chance to
(チャンスを掴めなかった)
Feel thе world around me
(私の周りを取り巻く世界を感じるための)
Had no time to choose what I chose to do
(選んだものを選ぶための時間がなかった)
So go easy on me
(だから私に手加減して)

I had good intentions
(私は良い心がけを持っていたし)
And the highest hopes
(高い期待もあった)
But I know right now
(でももう分かってる)
It probably doesn't even show
(それはおそらく現れさえしないのだと)

Go easy on me, baby
(私に手加減して)
I was still a child
(私はまだ子供だった)
I didn't get the chance to
(チャンスを掴めなかった)
Feel the world around me
(私の周りを取り巻く世界を感じるための)
I had no time to choose what I chose to do
(選んだものを選ぶための時間がなかった)
So go easy on me
(だから私に手加減して)

二人の仲が上手くゆくよう最善を努めたけれど、結局その関係を手放さざるをえなかった自分を許そう。

そんな歌詞の内容に思われます。

特に「I had no time to choose what I chose to do(選んだものを選ぶための時間がなかった)」は「選択したもののそれを行動に移すための時間がどうしてもなかった」という意味合いに解釈でき、立場や一人の人間としての限界など、複雑な事情が垣間見えるようなニュアンスに受け取れます。




結婚生活で報われなかった努力&アデルの幼少期も含めて続く新たな旅

実はアデルは2019年に破局し、今年3月にやっと離婚が成立しています。

そして結婚生活について、インタビューでこんな風に語っています。

私はただ一つ一つの行いを耐え抜くだけで幸せではなかったわ。
どちらも全然間違ったことはしていないのに。
私達のどちらもお互いに傷つけていないのに、そんな感じだったの。
ただね、息子には私を通して本当の愛を見てほしい。
そして愛されてほしい。
それが私には真に重要なこと。
それ以来、私は自分の本当の幸せを探すための旅を続けているわ。
参照元:Adele Says She 'Wasn't Happy' in Her Marriage with Simon Konecki: 'Neither of Us Hurt Each Other'

アデルが語った内容を踏まえると、歌詞の内容に立体感が帯びてきますね。

「どちらも全然間違ったことはしていないのに。」はサビの歌詞「When we are both so deeply stuck in our ways(二人とも自分のやり方に深く執着して)」で表現されているような感じを受けます。

またヒーリングの一環としてセラピーにも通い、そこで7歳だった自分と向き合う経験もしたそう。

アデルの母親は10代で彼女を産み、父親は2歳の時に家を出たため、シングルマザーとして育てたそう。

にもかかわらず、娘が有名になった途端、タブロイド紙に幼少期の話などを売ったりした酷い父親で、幼少期から辛い思いをしてきた彼女の心にさらに傷をつけました。

しかし、そのセラピーはずっと許せなかった父親とも対峙する旅となったようです。

この『Easy On Me』は夫との関係、そして愛する息子へのメッセージとしてだけではなく、どうあがいても上手く整理できなかった父親との新たなステップとして歌われている可能性もあるのではないでしょうか。


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