Echosmith (エコスミス)『Cool Kids(クールキッズ)』

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あの子のことあんまり好きじゃないけど…。あの子みたいに人気者になってみたい。

2014年11月8日号のbillboard The HOT100 第15位(16週チャートイン・最高位 第13位)。



今回は大人になった今でもこんな心情を抱くはず…センチメンタルな楽曲、Echosmith (エコスミス)の『Cool Kids(クールキッズ)』をおすすめします。




簡単にEchosmithのバイオグラフィーをご紹介。


エコスミスはボーカルのノア・シエロタ、リズムギターやキーボードを兼任するシドニー・シエロタ、ドラムス担当のグラハム・シエロタによる3人兄妹バンド。


実は2016年までは長兄のジェイミーもバンドに所属していて、まさに音楽一家ですね。


コールドプレイ、スミス、キラーズ、U2などに影響を受け、現在もカリフォルニアを中心に活躍するインディーバンドのひとつ。


またグラハムは幼少期に自閉症だと診断され、有名ドラマー、トラヴィス・パーカーの娘アラバマとの間に誤解が生じた経緯もありますが、今はそれも氷解したようです。


障害を抱えながらも、家族で共有し励まし合いながら活動を続ける姿も印象的です。


参照元:Echosmith Drummer Graham Sierota’s Family Reveals He Is on the Autism Spectrum




無敵な同級生に憧れつつ、疑問を抱く複雑な感情。



『Cool Kids』とは、日本人が訳せば「カッコイイ子供」という意味になります。


どのような歌詞なのか和訳してみます。

She sees them walking in a straight line, that’s not really her style
(彼女は彼女たちが真っ直ぐに歩いているのを見ているけど それは彼女のスタイルじゃない)
And they all got the same heartbeat, but hers is falling behind
(彼女たちは同じ鼓動を抱えているけど 彼女のは遅れをとっている)
Nothing in this world could ever bring them down
(この世には彼らを倒せるものなんてない)
Yeah, they’re invincible, and she’s just in the background
(そう 彼女たちは無敵で 彼女はただ後ろにいる)
And she says…
(そして彼女は言うの…)

I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたら良かったな)
‘Cause all the cool kids, they seem to fit in
(だって クールキッズはみんな 上手くやっているみたい)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたらな)
Like the cool kids
(あんなクールなキッズみたいに)

He sees them talking with a big smile, but they haven’t got a clue
(彼は彼らが満面の笑顔で話すのを見かけるけど 彼らは空気なんて読まない)
Yeah, they’re living the good life, can’t see what he is going through
(そう 彼らが良い人生を生きていて 彼が耐え抜こうとしているものを見抜けない)
They’re driving fast cars, but they don’t know where they’re going
(彼らは速い車を運転しているけど どこに行こうかなん知らない)
In the fast lane, living life without knowing
(追い越し車線で分かることもなく人生を生きている)
And he says…
(そして彼は言う…)

I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたら良かったな)
‘Cause all the cool kids, they seem to fit in
(だって クールキッズはみんな 上手くやっているみたい)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたらな)
Like the cool kids
(あんなクールなキッズみたいに)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたら良かったな)
‘Cause all the cool kids, they seem to get it
(だって クールキッズはみんな 上手くやっているみたい)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたらな)
Like the cool kids
(あんなクールなキッズみたいに)

And they said…
(そして彼らは言うの…)

I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたら良かったな)
‘Cause all the cool kids, they seem to fit in
(だって クールキッズはみんな 上手くやっているみたい)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたらな)
Like the cool kids
(あんなクールなキッズみたいに)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたら良かったな)
‘Cause all the cool kids, they seem to fit in
(だって クールキッズはみんな 上手くやっているみたい)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたらな)
Like the cool kids
(あんなクールなキッズみたいに)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたら良かったな)
‘Cause all the cool kids, they seem to get it
(だって クールキッズはみんな 上手くやっているみたい)
I wish that I could be like the cool kids
(あんなクールなキッズになれたらな)
Like the cool kids
(あんなクールなキッズみたいに)



クラスで人気者だったり、華やかでモテていたり、秀才で先生から一目置かれている人など、色んなタイプのクールキッズがいると思いますが。


英語圏では大人ぶってすましていたり、不良の振る舞いをして大人になったと勘違いしているような子供を言い表すボキャブラリーでもあるようで。


そんなクールな同級生をちょっと皮肉ると同時に、クールな自分でいることの苦悩やあやふやさ、他者の行動を客観的に見つめたうえで、クールな自分とはどんな自分なのか。


そうした自問自答を歌にしていると感じます。


さらには、いわゆるイケてるグループに憧れやうらやましさは抱くものの、敢えて自分はそこに入らないことを選んでいる歌とも言えそうです。




ティーンエイジャーの気持ちを代弁する代表曲のひとつに。



Youtubeのコメント欄では「この歌が入ったアルバムは去年リリースされたのに今頃ヒットしているのか?!こんなに良い歌なのに!」といった声や、その意見に賛同する人々も。


この歌の良さはじわじわと広がり、イギリスやオーストラリアでもヒットし始めた模様。


実は、私もBBCラジオで初めて聴きました。


日本ではあんまり話題になっていない気がしますが、こんなに素敵な音楽を放っておくなんてもったいない。


それに社会で生きている以上、大人になっても誰かと比較してしまう機会は多いですが、「自分は自分」という意志を強く持ちたい、そんな感情とも重なる気がします。


この若さで大人なサウンドを醸し出せる才能に、これからが楽しみです。










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