Justin Bieber ft. Chance The Rapper(ジャスティン・ビーバー フーチャリング チャンス・ザ・ラッパー)『Holy(ホーリー)』

スポンサーリンク

君と一緒にいるのは、神様と一緒にいるようなものなんだ。

2020年12月5日号のbillboard The HOT100 第6位(10週チャートイン 最高位第3位)
2021年1月9日分 UK Official Singles Chart Top100 第21位(13週チャートイン 最高位第7位)

今回は心が落ち着き、清らかになる一曲、Justin Bieber ft. Chance The Rapper(ジャスティン・ビーバー フーチャリング チャンス・ザ・ラッパー)の『Holy(ホーリー)』をおすすめします。

まず二人のバイオグラフィーを簡単に紹介。

日本でもあまり知らない人はいないであろうジャスティン・ビーバーは、カナダ・オンタリオ州出身の26歳(※2020年現在)

幼い頃は、ホッケーやサッカーなどに興味を持ちながらも、音楽への憧れを捨てきれず、ピアノやドラム、ギター、トランペットを独学で学び演奏するように。

Youtubeで音楽活動をしていた13歳の時、並外れた歌唱力を見込まれてスカウトされますが。

なんとアッシャーとジャスティン・ティンバーレイクのレーベルの間で争奪戦になったほど。

デビュー以来、ティーンエージャー向けのアイドルという境界線を越えて大人をも虜にし、今でも類いまれなる才能でずっと第一線で活躍しているのは、皆様もご存じのとおり。

現在27歳のチャンス・ザ・ラッパーは、アメリカ・イリノイ州シカゴ出身の男性ヒップホップ歌手。

レーベルと一切契約せず、音源も有料販売しないというインディペンデントなアーティストながら、2017年の第59回グラミー賞で最優秀新人賞、最優秀ラップ・パフォーマンス賞、最優秀ラップ・アルバムの3部門を獲得する快挙を成し遂げています。

そうした側面から音楽レーベルに不満を持つ歌手も多いとされるエンタメ界に、多大なる影響を与えている人物の一人です。

年齢を考えると、ちょうど同じ歳ぐらいのコラボになりますね。




愛する彼女への愛、神様への信仰心、どちらにも解釈できる歌詞。

タイトルの「Holy」には「神聖な」「聖なる」という意味があります。

歌詞を全部和訳してみると。

I hear a lot about sinners
(多くの罪深き人に関する話を聞くよ)
Don’t think that I’ll be a saint
(僕が聖者になろうとしているなんて思わないでおくれ)
But I might go down to the river
(でも僕は川を下るかもしれない)
‘Cause the way that the sky opens up when we touch
(僕らが触れあったとき 空が出迎えてくれるから)
Yeah, it’s makin’ me say
(そんなことをつい言いたくなるんだ)

That the way you hold me, hold me, hold me, hold me, hold me
(君が僕をそんな風に抱きしめてくれると)
Feels so holy, holy, holy, holy, holy
(とても神聖に感じるんだ)
On God
(本当さ)
Runnin’ to the altar like a track star
(トップランナーのように祭壇に向かって走る)
Can’t wait another second
(一秒も待ったりできない)
‘Cause the way you hold me, hold me, hold me, hold me, hold me
(だって君が僕を抱きしめてくれるから)
Feels so holy
(とても神聖に感じるんだ)

I don’t do well with the drama
(ドラマみたいに敢えて器用には行動しない)
And, no, I can’t stand it being fake
(偽り続けるのは耐えられないんだ)
No, no, no, no, no, no, no, no
(耐えられないよ)
I don’t believe in nirvana
(安息の境地なんて信じていないけど)
But the way that we love in the night gave me life
(僕らが愛し合う夜が人生にもたらしてくれるものは)
Baby, I can’t explain
(言葉にできないんだ)

That the way you hold me, hold me, hold me, hold me, hold me
(君が僕をそんな風に抱きしめてくれると)
Feels so holy, holy, holy, holy, holy
(とても神聖に感じるんだ)
On God
(本当さ)
Runnin’ to the altar like a track star
(トップランナーのように祭壇に向かって走る)
Can’t wait another second
(一秒も待ったりできない)
‘Cause the way you hold me, hold me, hold me, hold me, hold me
(だって君が僕を抱きしめてくれるから)
Feels so holy
(とても神聖に感じるんだ)




They say we’re too young and
(皆は言う「僕たちは若すぎる」って)
The pimps and the players say, “Don’t go crushin'”
(女たらしや遊び人は言うよ「のめり込むなよ」って)
Wise men say fools rush in
(賢い男たちは言う「愚かなヤツほど急ぐ」って)
But I don’t know
(でも僕には分からない)
They say we’re too young and
(皆は言う「僕たちは若すぎる」って)
The pimps and the players say, “Don’t go crushin'”
(女たらしや遊び人は言うよ「のめり込むなよ」って)
Wise men say fools rush in
(賢い男たちは言う「愚かなヤツほど急ぐ」って)
But I don’t know
(でも僕にはさっぱり分からない)

The first step pleases the Father
(父なる神を喜ばす最初の一歩)
Might be the hardest to take
(最も困難な一歩になるかもしれない)
But when you come out of the water
(でも君が水の中から出てくる時には)
I’m a believer, my heart is fleshy
(僕は信奉者で 心は豊か)
Life is short with a temper like Joe Pesci
(ジョー・ペシのような気質なら人生は短い)
They always come and sing your praises, your name is catchy
(いつも君の元へ来て褒め称えてくれる 君の名は人気だと)
But they don’t see you how I see you, Parlay and Desi
(でも奴らは僕が君を見ているようには見ていないよ パーレイやデシみたいに)
Cross, Tween, Tween, Hesi’ hit the jet speed
(クロス ツウィン ツウィン ヘジテーション 飛行機のような速度で)
[※バスケのドリブル]
When they get messy, go lefty like Lionel Messi
(奴らが面倒な時は ライオネル・メッシみたいに左キックをかますのさ)
Let’s take a trip and get the Vespas or rent a Jet Ski
(旅に出て ヴェスパに乗ってジェットスキーを借りよう)
I know the spots that got the best weed, we goin’ next week
(最高の葉っぱが手に入る場所を知ってる 来週行こう)
I wanna honor, wanna honor you, bride’s groom, I’m my father’s child
(君のことがとっても誇りなんだ 花嫁の花婿 僕は父なる神の子)
I know when the son takes the first steps, the Father’s proud
(息子が一歩踏み出すのを知るのが 父なる神の誇り)
If you make it to the water, He’ll part the clouds
(君が洗礼を受ければ 彼は天を開くであろう)
I know He made you a snack like Oscar Proud
(彼は君をオスカー・プラウドみたいなお菓子に創造した)
[※『ザ・プラウド・ファミリー』に登場するキャラクター。スナック食品企業を経営。]
Suffer it to be so now gotta clean it up
(悩むのが当然なら 綺麗にしないと)
Formalize the union in communion, He can trust
(聖体拝領で信者として正式になったら 彼は信頼できる)
I know I ain’t leavin’ you like I know He ain’t leavin’ us
(父なる神が僕らを置き去りにしないように 僕も君を置き去りになんてしない)
I know we believe in God, and I know God believes in us
(僕らは神を信じ 神は僕を信じる)

‘Cause the way you hold me, hold me, hold me, hold me, hold me
(君が僕をそんな風に抱きしめてくれると)
Feels so holy, holy, holy, holy, holy
(とても神聖に感じるんだ)
On God
(本当さ)
Runnin’ to the altar like a track star
(トップランナーのように祭壇に向かって走る)
Can’t wait another second, on God
(一秒も待ったりできない 本当さ)
Runnin’ to the altar like a track star
(トップランナーのように祭壇に向かって走る)
Can’t wait another second, on God
(一秒も待ったりできない 本当さ)
Runnin’ to the altar like a track star
(トップランナーのように祭壇に向かって走る)
Can’t wait another second
(一秒も待ったりできない)
‘Cause the way you hold me, hold me, hold me, hold me
(君が僕をそんな風に抱きしめてくれると)
Feels so ho-ho-ho-holy
(とても神聖に感じるんだ)




キリスト教に救われたジャスティンの心情が表現された楽曲

歌詞を和訳してみると、シンプルかと思いきや、キリスト教に関する英単語やイディオム、アメリカ独特のサブカルチャーが多数出てくるため、意外と大変でした。

考えてみれば、薬物依存やパーティー三昧で精神的にも肉体的にもボロボロだったジャスティンは、再起を図るためにキリスト教プロテスタントのカール・レンツ牧師の元で共同生活を送り、依存症を克服していて。

この歌詞から、ジャスティンがどれだけイエスに救われたか、そしてパートナーになったヘイリーが心の拠り所である日常も垣間見えます。

こんなに熱心なキリスト教信者なのに、「葉っぱ」なんて歌詞が出てくる辺りは、日本人の感覚ではよく分からないなぁと思ったり。

ジャスティンと親しいポスト・マローンは「めっちゃカルトだよ。教会に散財しすぎてる。別に神様は教会の天井を黄金にしたって喜ばないだろう。」と仲が良いからこそ、危惧するコメントをしていたりもします。

詳しく知りたい方には、こちらの本をおすすめします。

アメリカの音楽シーンとともに政治や文化的背景もたくさん理解できる、良書です。

ただ、ジャスティンのキリスト教への傾倒とは別にして、この楽曲は素晴らしいと言いたいです。

MVは泥にまみれながら仕事をしているジャスティンが、突然現場で解雇を言い渡されたうえ、パートナーと幸せに住んでいたアパートも追い出され。

二人で露頭に迷っているところ、車で通りがかった軍人と彼の家族に助けられるという心温まるストーリー。

作業服で働く精悍な顔つきのジャスティンも、とてもカッコよく見所です。


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする