Selena Gomez(セレーナ・ゴメス)『Lose You To Love Me(ルーズ・ユー・トゥ・ラヴ・ミー)』

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これでおしまい。

2020年1月25日号のbillboard The HOT100 第5位(13週チャートイン 最高位第1位)

2020年1月24日分 UK Official Singles Chart Top100 第27位(14週チャートイン 最高位第3位)

今回は讃美歌のように美しく、聴いていると浄化されているような気持ちになる、Selena Gomez(セレーナ・ゴメス)『Lose You To Love Me(ルーズ・ユー・トゥ・ラヴ・ミー)』をおすすめします。

Youtube公式サイトには、セレーナ自身によるこんなコメントが寄せられています。

This song was inspired by many things that have happened in my life since releasing my last album. I want people to feel hope and to know you will come out the other side stronger and a better version of yourself.
(この歌は前回のアルバムをリリースして以来、私の人生で起こった多くの出来事に影響されたものなの。私はみんなに希望を感じてもらいたかったし、一方で自分で強さを引き出せることや、より良い自分になれることを知って欲しかった。)

セレーナといえば、ティーンエイジャーの頃から付き合っていたジャスティン・ビーバーと別れと復縁を何度も繰り返し。

結局ジャスティンはヘイリー・ボールドウィン(今はヘイリー・ビーバー)と婚約し、正式に結婚。

そんなつらい経験をしたセレーナが等身大の自分の気持ちを表現しつつ、楽しかった思い出を大切にし、きちんとお別れする楽曲になっている印象を受けます。

この歌には、ビリー・アイリッシュの実兄であるFinneas(フィニアス)がプロデューサーとして携わっていることも話題になっています。




客観的に自分と相手を振り返り、自分を愛する力を取り戻すためにきちんと終わらせる歌。

タイトルの『Lose You To Love Me』を直訳すると、「自分を愛するためにあなたを失う」という意味。

個人的な観点にはなりますが、ちょっとした解釈を交えながら、歌詞をすべて和訳してみます。

You promised the world and I fell for it
(あなたは世界に約束をしてくれて 私はそんなあなたに恋をした)
I put you first and you adored it
(私はあなたを最優先して あなたはそんな私に夢中になった)
You set fires to my forest
(私の森に火をつけて)
And you let it burn
(そして燃やし続けた)

Sang off key in my chorus
(サビの音程を外して歌ってた)
※おそらくジャスティンがセレーナの歌を歌っていたの意
Cause it wasn’t yours
(だってあなたの歌じゃないもの)
I saw the signs and I ignored it
(兆しは見えてたのに無視した)
Rose colored glasses all distorted
(バラ色の眼鏡がすべてを歪めていたのね)

You set fire to my purpose
(私の目的に火をつけた)
※ジャスティンは2015年に『Purpose』というアルバムをリリース。
『Sorry』や『Love Yourself』はセレーナに向けられた歌ではないかとの憶測も。
And I let it burn
(そして私は燃やし続けた)
You got off on the hurtin’
(あなたは傷つけることに夢中になった)
When it wasn’t yours
(その痛みはあなたのものじゃなくても)

We’d always go into it blindly
(私たちはいつもどんどん盲目的になって)
I needed to lose you to find me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)
This dancing was killing me softly
(このダンスはやさしく私を蝕んでいったから)
I needed to hate you to love me
(自分を愛するために あなたを憎む必要があった)

To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love yeah
(愛するために)
I needed to lose you to love me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)

To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love yeah
(愛するために)
I needed to lose you to love me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)




I gave my all and they all know it
(私がすべてを捧げたのは みんな知ってるわ)
You tore me down and now it’s showing
(あなたは私を引き裂いて 今それを示してる)
In two months you replaced us
(二か月で私たちの替わりを見つけたあなた)
Like it was easy
(いとも簡単な感じで)
Made me think I deserved it
(私はそういう価値のない女だったのだと考えさせられたわ)
In the thick of healing
(立ち直ろうとしていた途中で)

We’d always go into it blindly
(私たちはいつもどんどん盲目的になって)
I needed to lose you to find me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)
This dancing was killing me softly
(このダンスはやさしく私を蝕んでいったから)
I needed to hate you to love me
(自分を愛するために あなたを憎む必要があった)

To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love yeah
(愛するために)
I needed to lose you to love me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)

To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love yeah
(愛するために)
I needed to lose you to love me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)

You promised the world and I fell for it
(あなたは世界に約束をしてくれて 私はそんなあなたに恋をした)
I put you first and you adored it
(私はあなたを最優先して あなたはそんな私に夢中になった)
You set fires to my forest
(私の森に火をつけて)
And you let it burn
(そして燃やし続けた)
Sang off key in my chorus
(サビの音程を外して歌ってた)

To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love yeah
(愛するために)
I needed to hate you to love me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)

To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love yeah
(愛するために)
I needed to lose you to love me
(自分を見つけるために あなたを失う必要があった)

To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love love yeah
(愛するために 愛するために)
To love yeah
(愛するために)

And now the chapter is closed and done
(そして今その章は閉じられて終わったの)
And now it’s goodbye
(さよなら)
It’s goodbye for us
(私たちにさよなら)




セレーナにたくさんの幸せが訪れますように。

…今まで色んな楽曲を和訳してきましたが、こんなに胸が苦しくなって涙ぐみながら和訳したのは初めてです。

セレーナはジャスティンと完全に別れる前なのか後なのかは分かりませんが、「全身性エリテマトーデス」という難病になり腎臓移植も受けています。

心身ともに本当につらい経験をしたけど、チャリティ活動にも熱心でファンや周囲の人々を大切にする素敵な女性セレーナに、この先の未来で幸せがたくさん訪れることを祈るばかりです。

この曲がチャートの上位で健闘しているのは、セレーナのパーソナルな事柄を歌っていながら、何かや誰かに力を奪われていることに気付いて、まず自分を愛してあげる意識に目を向ける歌だからだと感じます。

讃美歌のようなサウンドも相まり、清らかで神聖な歌に聴こえ、忙しない日々を送る現代人が多い中で、心が洗われるような楽曲としてマッチした部分もあるのではないでしょうか。

そして「自分できちんと終わらせる勇気を持つこと」に気付かせてくれる歌でもあり。

モノクロというシンプルな色調で、カメラに向かって真正面に歌うセレーナが幾重にも重なるMVがとても美しいです。


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