Ed Sheeran feat. Khalid(エド・シーラン フーチャリング カリード)『Beautiful People(ビューティフル・ピープル)』

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イケてると思い込まないと生きていけない人になるぐらいなら、美しくなくていい。

2019年8月10日号のbillboard The HOT100 第23位(5週チャートイン 最高位 第19位)

2019年8月2日分 UK Official Singles Chart Top100 第2位(5週チャートイン 最高位 第1位)

【追記】2019年9月14日号のbillboard The HOT100 第17位までランクアップ

今回は「孤独を恐れず、ありのままの自分で生きていい」、そんな気持ちにさせてくれる一曲、Ed Sheeran feat. Khalid(エド・シーラン フーチャリング カリード)の『Beautiful People(ビューティフル・ピープル)』をおすすめします。

エド・シーランは大物アーティストを22人も迎え、豪華なコラボを詰め込んだニューアルバム『No.6 Collaborations Project』をリリースしたばかり。

エド自身が大ファンのアーティストたちばかりを集めたらしく、カリードのほかに、ジャスティン・ビーバー、エミネム、カミラ・カベロ、カーディ・B、チャンス・ザ・ラッパー、ブルーノ・マーズ、クリス・ステープルトンなど、R&B、RAP、カントリーなどの垣根を超えた楽曲が多数実現。

エドのファンはもちろん、音楽ファンにとってはたまらないアルバムとなっています。




自分たちを「美しい」と思い込んでいる人々への皮肉が気持ちいい

『Beautiful People(ビューティフル・ピープル)』とは「美しい人々」という意味ですが、すべての歌詞を和訳してみると、その意味は決して単純ではないようです。

We are, we are, we are
(僕らは 僕らは 僕らは…)

L.A. on a Saturday night in the summer
(ロサンゼルスの夏の土曜の夜)
Sundown and they all come out
(陽が沈むと奴らは出てくるんだ)
Lamborghinis and their rented Hummers
(ランボルギーニや借りた複数のハマー)
The party’s on, so they’re headin’ downtown (‘Round here)
(パーティーが始まるから ダウンタウンに向かってる)
Everybody’s lookin’ for a come up
(みんなが登場するのを探してるんだ)
And they wanna know what you’re about
(そして君について知りたがってるのさ)
Me in the middle with the one I love
(愛する人と一緒にいる最中の僕)
and We’re just tryna figure everything out
(僕らはただすべてを理解しようとしたんだ)

We don’t fit in well ‘cause we are just ourselves
(僕らは上手く馴染めない だって僕らはただ僕たち自身だから)
I could use some help gettin’ out of this conversation
(この会話から抜け出すために何らかの逃げ道を使うことだってできたよ)
You look stunning, dear, so don’t ask that question here
(君はとても綺麗だよ あぁ だからここでそんな質問をしないで)
This is my only fear: that we become
(僕の唯一の恐れ 僕らが)

Beautiful people
(美しい人々になってしまうこと)
Drop top, designer clothes
(オープンカーの屋根を開けて デザイナーの服を着て)
Front row at fashion shows
(ファッションショーで最前列に座る)
“What d’you do?” and “Who d’you know?”
(「職業は?」や「誰と知り合い?」)
Inside the world of beautiful people
(美しい人々の内側の世界さ)
Champagne and rolled-up notes
(シャンパンや丸められた紙幣の数々)
Prenups and broken homes
(婚前契約して離婚)
Surrounded, but still alone
(大勢に囲まれているのにまだ一人)
Let’s leave the party
(さぁ パーティーを出よう)

That’s not who we are
(こんなの僕らじゃない)
We are not beautiful
(僕らは美しくない)
Yeah, that’s not who we are
(そうさ こんなの僕らじゃない)
We are not beautiful
(僕らは美しくない)




L.A., mmm, drove for hours last night and we made it nowhere
(ロサンゼルス…昨夜何時間かドライブして知らない場所に辿り着いた)
I see stars in your eyes when we’re halfway there
(途中で 君の瞳の中に星を見つけたんだ)
I’m not fazed by all them lights and flashin’ cameras
(僕はライトやカメラのフラッシュに驚いたりしない)
‘Cause with my arms around you, there’s no need to care
(君が僕の腕の中にいるから 気にする必要なんてないのさ)

We don’t fit in well, we are just ourselves
(僕らは上手く馴染めない だって僕らはただ僕たち自身だから)
I could use some help gettin’ out of this conversation
(この会話から抜け出すために何らかの逃げ道を使うことだってできたよ)
You look stunning, dear, so don’t ask that question here
(君はとても綺麗だよ あぁ だからここでそんな質問をしないで)
This is my only fear: that we become
(僕の唯一の恐れは 僕らが)

Beautiful people
(美しい人々になってしまうこと)
Drop top, designer clothes
(オープンカーの屋根を開けて デザイナーの服を着て)
Front row at fashion shows
(ファッションショーで最前列に座る)
“What d’you do?” and “Who d’you know?”
(「職業は?」や「誰と知り合い?」)
Inside the world of beautiful people
(美しい人々の内側の世界さ)
Champagne and rolled-up notes
(シャンパンや丸められた紙幣の数々)
Prenups and broken homes
(婚前契約して離婚)
Surrounded, but still alone
(大勢に囲まれているのにまだ一人)
Let’s leave the party
(さぁ パーティーを出よう)

That’s not who we are
(こんなの僕らじゃない)
We are not beautiful
(僕らは美しくない)
Yeah, that’s not who we are
(そうさ こんなの僕らじゃない)
We are not beautiful
(僕らは美しくない)

We are, we are, we are
(僕らは 僕らは 僕らは)
We are not beautiful
(僕らは美しくない)

タイトルの「Beautiful People」には、いわゆるセレブもしくはセレブと一緒になって遊ぶ取り巻きのような人々で、「僕たち私たちは美しいから」と自分たちをイケてる人々だと思い込んでいる人種を皮肉っている意味が含まれているのだと思います。

「Everybody’s lookin’ for a come up(みんなが登場するのを探してるんだ)」の「みんな」はパパラッチだと思われますし、「rolled-up notes(丸められた紙幣の数々)」は、イケないクスリを使用するときに使う道具でもあるので、かなりヤバいパーティーをする人達が思い浮かびますよね。

歌詞の中の主人公は恋人と正常とは言えない状況をすべて理解しようとしたけど出来ず、その場に馴染むことも出来なかったけど、僕らはありのままの僕らで良いし、むしろ「(こういう人々を美しい人々と世間が呼ぶなら)美しくなくて結構です」と皮肉めいた心情を歌っているようです。




主人公が心に描く真の『Beautiful People』とは…

この歌詞の主人公はパーティーを出て、愛する恋人と一緒にドライブをする普通だけどささやかな幸せを感じるデートをします。

周囲がどんなにカオスになろうとも、様々な言葉で誘惑してこようと惑わされず、愛しい彼女さえいれば何も気にならないと自然体の自分を受容し、それこそが『Beautiful People』なのではないかと歌っている気もします。

エド自身もすでに世界的スターなので、もしかすると歌詞のような経験をしたことがあるのかもしれないですね。

MVでは豪華旅行に当選(?)したカップルが、いざその場に行ってみると自分とは異なるタイプの人々に囲まれ居心地が悪く、最後は自分らしい旅ができるよう自ら選択します。

見ている私たちも何だかホッとしてしまうようなエンディングです。

そして何といっても、力強く歌うエドと温かみのある声色を持つカリードのハーモニーが美しく。

ゆったりとしたグルーブと開放感に満ちたサウンドも聴いていて心地よいです。

…にしても、なぜエドもカリードも素敵な歌ばかり歌うんだ…。ため息が出てしまいます(笑)

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